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経済産業省とIPAからデジタルスキル標準ver.2.0(DSSver.2.0)が2026年4月16日に公表されました。
- 経済産業省:
- https://www.meti.go.jp/press/2026/04/20260416002/20260416002.html
- DSSVer.2.0:
- https://www.meti.go.jp/press/2026/04/20260416002/20260416002-a.pdf
●デジタルスキル標準(DSS)の概要
DSSは、個人の学習及び企業の人材確保・育成の指針として整理されたもので、「DXリテラシー標準」と「DX推進スキル標準」の2つで構成されています。今回のVer.2.0では、AI活用の進展やデータ活用の重要性を踏まえ、データマネジメント類型の新設、ビジネスアーキテクト類型・デザイナー類型の見直し、共通スキルリストの拡充等が行われました。また「DXを推進する人材」として、ビジネスアーキテクト、デザイナー、データサイエンティスト、データマネジメント、ソフトウェアエンジニア、サイバーセキュリティの6類型が示されています。全体として、デジタルサービスを提供し、又は利用する立場で、それを企画・設計・実装・運用・管理する人材像を整理したものとしています。
●DSSVer.2.0に対する意見書の概要
本件に関して、会長名で「デジタルスキル標準(DSS)Ver2.0に関する意見書」を経済産業省とIPAに提出いたしました(2026年4月27日)。意見書では、次のような点について意見を述べています。
- 組織において、デジタルサービスの提供やそれを利用する組織活動が適切に実施されているかを、独立した立場で評価し、必要に応じて改善提言を行う「システム監査人」の役割が十分に位置づけられていない。サイバーセキュリティ類型の中には「監査」の記載があるが、これは主として内部管理・統制の一環としての監査であり、第三者的かつ独立した立場から行う監査を明示したものではない。
- 一方で、3月に公表された新たな情報処理試験体系案では、これまでの「システム監査」が「ガバナンス・監査」に対応づけられ、プロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)(PD-M)試験の出題範囲において、デジタル環境やその企画・開発・導入・運用・保守・利用などのプロセスに関する監査の実施及び報告、情報セキュリティや新技術(AIほか)の利活用に関する監査の実施及び報告等が明記されている。
- 情報セキュリティの知識や対策実装能力を有することと、監査人として独立した立場から証拠に基づき評価し、結論を形成し、改善提言を行うことは、別の専門性であると考える。
- DX等を含むIT利活用の活動に対して、組織として求められるガバナンスやマネジメントが適切に設計・運用されているかを評価するシステム監査は、組織の説明責任を果たすうえで不可欠であり、ITへの依存度が高まるほど、その重要性を増している。
- このため、DSSの継続的見直しにあたっては、推進・実装を担う人材に加え、それらを評価・助言するシステム監査人のスキル及び役割についても、類型、共通スキルその他何らかの形で位置づけることを求める。
引き続き、経済産業省と意見交換を行っていくこととしております。
以上
【これまでの関連公開履歴】
●2026/4/10
- 経済産業省及びIPAより公表された「情報処理技術者試験における試験区分体系などの見直し」に関するSAAJとしての対応について
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