九州支部 例会の内容 [2014年10月度月例会](第279回)
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  特定非営利活動法人 日本システム監査人協会(SAAJ)九州支部
  平成26年度10月度(第279回)議事録
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■ 開催概要
   日時:2014年10月25日(土)13:00-17:00 
   場所:福岡市市民福祉プラザ 602研修室
   参加:
      荒添 美穂  池田 政則* 小野 哲夫  笠 和実*  小峰 英篤*
      下司 正雄  関 大吉   田坂 和彦* 太刀掛 勲* 田中 彰*
      鶴岡 通   平山 克己  舩津 宏   堀 正和   松田 崇生^
      諸藤 雅之  中溝 統明  (17名)
      ^:システム監査学会 *:ISACA福岡支部
  共催:ISACA福岡支部、システム監査学会九州地区研究会 
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  月例会アジェンダ
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 ■ ビデオ視聴(13:00-15:00)
  ・第195回月例研究会(2014年9月18日開催)
   「首都圏直下地震の被害想定の警告
     〜情報システムのバックアップは本当に機能するか〜」
 ■ 発表(15:00〜16:40)
      「ヒューマンエラー対策〜森と海から」(田中氏)
 ■ 報告(16:40〜17:00)
   ・出席者近状報告
 ■ 次回開催予定
  ・12月度月例会および総会(第280回) :
    2014/12/6(土)  13:00-17:00 西市民センター   第二会議室
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   月例会内容詳細
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  ■ ビデオ視聴
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  ・第195回月例研究会(2014年9月18日開催)
  演 題:「首都圏直下地震の被害想定の警告
        〜情報システムのバックアップは本当に機能するか〜」
  講 師:指田朝久 氏
      東京海上日動リスクコンサルティング株式会社
                         上席主席研究員 
 
  要 旨(講演骨子):
      2013年末に公表された政府の首都直下地震の被害想定は
     東日本大震災を踏まえて前回2005年に公表された想定を
     大きく変えている。しかしながらその被害想定の内容はあまり
     認識されていない。本セミナーでは今回公表された被害想定を
     解説し、企業はどのように対応すればよいかについて提言する。

  報 告:第195回月例研究会報告(No.164(2014年 11月号))
   http://www.saaj.or.jp/members/201411SAAJKaihoNr164.pdf

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  ■ 発表
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(1)「ヒューマンエラー対策〜森と海から」 
                   ISACA福岡支部 田中 彰氏
     
    - 営業業務、大学院履修、システム運用実務を遂行しているときに
     ヒューマンエラー対策を考えていました。さらに以前は人間が失敗
     するより、機械の方が壊れていた。でも最近は機械が壊れなくなり、
     ヒューマンエラー対策が重要となり、本日のテーマとなっています。

    - ヒューマンエラーについて、研究・種類・分析・対策の内容で
   発表されました。

    - ヒューマンエラー研究
     研究者紹介と研究分野の変遷
    ・ヒューマンエラー研究者〜小松原明哲先生
     日本におけるヒューマンエラー研究者の第一人者です。
     また、大学院の先生です。
    ・ヒューマンエラー研究者〜中田亨先生
     興味深い視点でヒューマンエラー問題を捉えている学者です。
     今注目している先生です。
    ・ヒューマンエラー研究は人間工学〜安全工学〜安全学と変遷

   - ヒューマンエラーの種類
     原因からみたヒューマンエラーの種類
    ・錯誤
    ・失念
    ・違反
    ・無理難題
    ・知識技量不足

   - ヒューマンエラーの分析
     代表的な事故分析手法
    ・フォールトツリー解析(FTA)
        マインドマップと同じ効果が期待できます
    ・SHELモデル
      
   - ヒューマンエラー対策
     森と海からヒューマンエラー対策の解かりやすい事例
    ・森のヒューマンエラー対策
     SHEL分析による狩猟の事故防止策 
    ・海のヒューマンエラー対策
     「潜水者との連絡」や「船舶の航法」は覚えやすい技術が
     ヒューマンエラー対策となっています

   - その他
    ・狩猟を取りまとまく現状
     都市猟師の置かれている厳しい環境と実態 

(2)所感
    fault tree analysis (FTA)を私を含め初めて聞かれた方が多く、
   興味深い解析方法の紹介でした。
    また、森と海からヒューマンエラー対策も新鮮な視点で知識を
   深めことができました。
    この発表を機会に皆さんのヒューマンエラー対策への関心は
   倍増したことでしょう。

   以上