九州支部 例会の内容 [2012年10月度月例会](第259回)
 ■==================================■
   特定非営利活動法人 日本システム監査人協会(SAAJ)九州支部
   2012年10度月例会(第259回)議事録
  ■================================■
 
   ■ 開催概要
   日時:2012年 10月27日(土)13:00-17:00
   場所:早良市民センター 第3会議室
   参加:居倉 圭司 小野 哲夫 川口 剛  下司 正雄 平山 克己
      鶴岡 通  舩津 宏  前田 弘幸 溝田 明美 諸藤 雅之
      中溝 統明
      (11名)
   共催:システム監査学会九州地区研究会

  ■================================■
   月例会アジェンダ
  ■================================■
 
   ■ ビデオ視聴(13:00-15:00)
     第175回月例研究会(9月27日開催)
    「新しい時代のシステム監査を考える」

   ■ 報告/連絡事項(15:00〜16:00)
    ・出席者近況報告
    ・イベント紹介
       
   ■ 意見交換(16:00〜16:50)
    ・検査院指摘の「システム開発中断で特許庁54億円支出無駄」
    ・システム監査体験セミナーの開催

   ■ 次回開催予定
    ・11月度:休会
    ・12月度(第260回)/総会 :
     2012/12/08(土)  13:00-17:00 西区市民センター 

  ■=================================■


  ■=================================■
   月例会内容詳細
  ■=================================■ 

   ■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   ■ ビデオ視聴
   ■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 

    第175回月例研究会(2012年9月27日開催)
    「新しい時代のシステム監査を考える」
     東京海上日動システムズ株式会社 
     代表取締役社長 横塚 裕志 氏

   ■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   ■ 報告/連絡事項
   ■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
  (1)出席者近況報告

  (2)イベント紹介
    ●ISACA福岡支部月例会
     ・テーマ 「仮説検証技法 入門」
     ・日時  11月3日(土曜)   15:00〜17:00 
     ・場所  有限責任監査法人トーマツ 福岡事務所
         福岡県福岡市中央区天神1-4-2 エルガーラ 10F
    ●平成24年合同セミナー
     ・日時  11月10日(土曜)   13:30〜17:30
     ・場所 別府国際コンベンションセンター ビーコンプラザ
         地下1階 小会議室3
                 大分県別府市山の手町12番1号 TEL:0977-26-7111
 

   ■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   ■ 意見交換
   ■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
  (1)検査院指摘の「システム開発中断で特許庁54億円支出無駄」
        について『第3回委員会討議資料』で意見交換

      ご意見

    ・ 産業財産権制度は、特許(実用新案)制度、意匠制度、および
     商標制度があり、特許権、実用新案権、意匠権、商標権が
     扱われる。システムは、法に連動することもあり、歴史の経過
     と制度の変動に対応し、出願受付から権利登録などとても多岐
     にわたる業務は複雑なはず。システムの認識が甘い。

    ・ 特許庁は経済産業省の組織に属しているから、最適化計画
     やシステム監査などが有効に働いてしかるべき。なぜ、効果
     がでなかったのは、縦割り組織でかつ特許庁の力が大きく受
     け入れなかったからではないか。特許庁長官はそれなりの
     地位である。

    ・ 委員会資料でシステム開発を進めるにあたり、取上げられた
     論点は参考となる。
     【論点1】成果物の完成度評価
     【論理2】制度・構造的要因
     【論理3】開発対象範囲・開発手法
      その他 契約面などの非技術的事項 

    ・ 現行システムを根底から刷新するシステム開発に無理がある。
     記録原本を集約するにも、段階的に個別システムDBを集約
     すべきである。

    ・ 要因は複雑だろうが、「業務要件」が洗いだせないほど現行
     システムに問題が温存されてきたことは、特許庁や総合運用
     ベンダーに原因がある。

    ・ 発注者側はプロジェクト体制が貧弱で、発注後に担当変更や
     入札仕様書の構想と異なる指示があったのは問題である。

    ・ 受注者側はプライムベンダーの責任意識が低く、作業主
     体となる委託先へ責務を移管すると言っている。また、
     遅延対策を人海戦術に頼った。

        ・ 総合評価方式が上手く機能しなかった。
         技術点と評価点を1:1で配分だったので、安い業者が選定
          された。しくみとしては3:1まで設定できるが、この案件
          には適用されなかった。
          難度の高いシステムこそ適用して、実力が評価されるべき。

    ・ 運用費用の削減予定額からみると、54億円の支出無駄は、
          システムが完成すれば1年で回収できることを考えると相対的
          には試行錯誤のコストと考えることもできるのでは。

    ・ 検査院の方方の職務は大変である。

  参考資料:
     ◎特許庁情報システムに関する技術検証委員会(第3回)
      資料1第3回委員会討議資料  
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/shiryou/toushin/kenkyukai/jyouhou_iinkai.htm

     ・特許庁情報システムに関する技術検証委員会
     発表資料名:技術検証報告書
       〜フォローアップ結果とりまとめ〜
           (平成24年1月23日) 
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/shiryou/toushin/kenkyukai/jyouhou_iinkai.htm
     ・「特許庁情報システムに関する調査委員会」からの調査報告書
     発表資料名:調査報告書(PDF形式:1,180KB)    http://www.meti.go.jp/press/20100820003/20100820003.html


  (2)システム監査体験セミナーの開催(中溝氏)

    ・2月開催
      ITCのイベントと重なるので、連日の勉強会は
     集客に影響する。日程確認を行なう

    ・設営
      グループ打合せは大部屋で良いのではないか?個室に
     こだわらないで、隣席の意見が聞けた方が研修効果が
     あるのではないか?設営は検討する

    ・開催意義
      改めて、日程調整より支部戦略は?支部活動として開催
     を考えれている。再確認をする。 


  以 上