[発表内容]
1.ISO/IEC15408 セキュリティターゲット(ST)とプロテクションプロファイル(PP)について (福田啓二氏)
<発表資料別紙>
2.職業安定法(平成11年)の改正について (行武郁博氏)
(1)ポイント 職業安定法の改正も、労働者派遣法の改正と機を一にしている。すなはち、労働者(求職者)と使用者の多様なニーズに対応した労働力需給の迅速かつ的確な結合を促進し、適正な就業の機会を拡大すること及びILO総会で、ILO181号条約が採択され、わが国がこれを批准したことである。ここで、注目すべきは、個人情報を含めた求職者の各種保護規定である。また、雇用の拡大、安定等について官民一体となった協力規定が挙げられる。
(2)意見等 ・ILO181号条約では、年齢による差別をしてはならないという規定があるが、今回
第3条の均等待遇の規定に盛り込まれていないのはおかしいという批判がある。
尤も、年齢差別規制の見直しについては3年後に予定されているとのことである。
・労働者個人情報の保護規定が初めて法制化されたことの意義は認めるが、守秘
義務違反について、有料職業紹介事業者の場合は罰則の規定があるが、無料 職業紹介事業者にはない。
人権にかかわる問題は、有料か無料かで軽重を判断すべき問題ではないと思われる。
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