[発表事項]:RSAアルゴリズムについて(行武郁博氏)
(1)DESのまとめ(前回の発表の補足)
・DES暗号文の16段処理の各段の処理
・鍵の16段処理の各段の処理
(2)RSA
・公開鍵方式、非対称鍵方式であり、現代暗号技術の基本をなす。
・素因数分解の困難性を利用し、MOD、オイラー関数等が登場する。
・鍵の生成:素数p、qを準備する→公開鍵n(p×q)の作製→
公開鍵eの選定→秘密鍵dの作成
・暗号化:平文を512ビットに区切る→公開鍵nとeを使用して暗号文を作成
・復号化:秘密鍵dと公開鍵eを使用して、平文を得る。
・小さな数で計算をしてみると理解しやすい。
(3)暗号技術の動向
・DESのビットを128、192、256にしたAESがでてきた。
・楕円曲線はソフトが小さくなり、ICカードへの組み込みに有利である。
・輸出規制が緩和された。
56ビット以下の共通鍵、512ビット以下のRSA、112ビット以下の楕円曲線
・電子メールにおいて、PGPが利用されている。
◆参考図書
「暗号」 辻井重男 講談社選書
「コンピュータネットワーク暗号システム」 菊池豊彦 NECクリエイティブ
「ネットワークセキュリティ」 チャーリー・カウフマン他 トッパン
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