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特定非営利活動法人 日本システム監査人協会(SAAJ)九州支部
平成27年度03月度(第283回)議事録
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■ 開催概要
日時:2015年03月21日13:00-16:30
場所:福岡市西市民センター 視聴覚室
参加:
小野 哲夫 佐々木 徹 下司 正雄 田坂 和彦* 田中 彰*
鶴岡 通 中村 睦美+ 中村 良久* 平山 克己 福田 啓二
舩津 宏 前田 弘幸 松田 崇生^ 諸藤 雅之 中溝 統明
(15名)
^:システム監査学会 *:ISACA福岡支部 +:ゲスト
共催:ISACA福岡支部、システム監査学会九州地区研究会
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月例会アジェンダ
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■ ビデオ視聴(13:00-14:30)
・第199回月例研究会(2015年1月20日開催)
「インターネットバンキングに係る不正送金事犯の現状と対策」
■ 報告(14:30〜15:30)
・出席者近状報告
■ 発表(15:30〜16:10)
・セミナー報告
「IoT時代のソフトウェアエンジニアリングと
ビジネスイノベーション」(松田氏)
■ 連絡(16:10〜16:20)
・イベント紹介 (鶴岡氏)
・日本システム監査人協会パンフレット配付
■ 配布
・"ものづくり未来を拓くユーザーイノベーション"(中溝 氏)
・"システム監査技術者(情報処理技術者試験九州支部関連一覧表)"
■ 今後の予定
・情報処理技術者試験会場での
日本システム監査人協会パンフレットの配付
(2014/5/19(日)16:30前後)
・04月度月例会(第284回) :
2015/4/25(土) 13:00-17:00 西市民センター 第二会議室
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月例会内容詳細
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■ ビデオ視聴
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・第199回月例研究会(2015年1月20日開催)
演 題:「インターネットバンキングに係る
不正送金事犯の現状と対策」
講 師:小竹 一則 氏
警察庁 生活安全局 情報技術犯罪対策課 指導第一係 課長補佐
要 旨(講演骨子):
社会問題化するインターネットバンキングに係る不正送金事犯。
犯行の手口はフィッシングから不正プログラムによるID・パス
ワードの不正取得へと、また、不正送金のターゲットは
個人口座から法人口座へと変遷しています。
本講演では、インターネットを取り巻く犯罪情勢やこの種事犯
の検挙事例等を織り交ぜながら、インターネットバンキングに
係る不正送金事犯の発生状況及びその特徴、多発する要因、
被害を未然に防止するための対策について説明します。
報 告:第199回月例研究会報告(No.168(2015年 3月号))
http://www.saaj.or.jp/members/201503SAAJKaihoNr168.pdf
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■ 発表
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(1)「IoT時代のソフトウェアエンジニアリングと
ビジネスイノベーション」
松田 崇生氏
- SEC特別セミナー(2015年2月20日)の報告です。
- IoT(Internet of Things)プロジェクト
・IoTには4つのチャレンジがあります。
@『量への挑戦』ビッグデータのための新プロトコルや
発生源での処理
A『消費エネルギーの抑止』省エネルギーのデバイス開発
B『セキュリティ』プライバシーと信頼、認証、
スケーラブルでセキュアなネットワーク、
暗号
C『異なるシステム間の通信』
・IoTの実現に向けた実証実験がなされています。
日欧で検討したCloud of Things(ClouT)参照アーキテク
チャに基づいた複数のアプリケーションの有効性を三鷹市
と藤沢市にて実証
@三鷹市:高齢者のお出かけ支援・コミュニティ活性化
を目的として、「IoT技術を融合したSNS」ア
プリケーションにより、市内の施設や散歩コ
ースの情報を提示し、実際の行動、交流を促
します。今後の社会的課題の解決のため、
高齢者の「健康促進」「孤立の予防」をめざ
します。
A藤沢市:ClouT基盤やIoTを活用し、街のあらゆる情報
(観光情報・店舗情報・交通情報等)をリア
ルタイムで収集、提供することにより、より
充実した観光環境を実現し、「観光客おもて
なし」「商店街活性化」「安心安全」につな
げます。
- スマート・エコシステム
・欧州最大規模のドイツ研究機関からの発表です。
・『スマート・エコシステム』とは、自動車業界ではCAR-2-X
Communication、エネルギー業界ではスマートエネルギー、
医療機器業界ではスマートヘルス、農業においてはスマート
ファーミングなどを総称しています。
・近未来において組込み型システムと情報システムはモバイル
システムにより融合され、『スマート・エコシステム』に進
化します。
・IoTの世界は、全てがつながることで生産効率が劇的に向上
し、顧客満足も増加します。
・そのためには、複雑性への対応、さまざまなシステムの接続
曖昧なものへの対応、安全性やセキュリティ、ビッグデータ
などの領域で挑戦が必要です。
以上、日本やドイツのような先進工業国が生き残るためには、
ソフトウェア・エンジニアリングが重要。
- IoT活用で加速するビジネスイノベーション
・情報革命の波の中で新たな道を拓く「第三の流れ」の誕生
@第一の流れ = データのデジタル化とコンピュータ処理の高速化
A第二の流れ = コミュニケーションの高度化
B第三の流れ = コンピュータの認識・理解・判断の高度化
・「第三の流れ」がイノベーションを生む⇒『スマート製造業』
◎「企画⇒設計⇒開発⇒生産計画⇒生産⇒購入⇒
運用・保守⇒企画」幅広い範囲にまたがるデータ活用
により、新しい価値を創出
◎「ものづくり×IT」「マーケティング×IT」
「運用・保守×IT」など、さまざまな分野の専門家と
IT専門家の協働で、新しい価値を創出
○深いレベルの消費者理解により、ヒット率が高い商品を開発
○機器の故障や不具合を予測し、不具合や手戻りのない
生産を実現
○バリューチェーン全体にまたがるデータ活用により廃棄ロスや
在庫切れのない適正量の生産や開発速度向上を実現
・『スマート製造業』の本質
◎価値の主体は、「生産」から「創造」「開発」へ
◎人が行う作業を知識化・自動化し、人は創造力領域にシフト
・ビッグデータ分析、IoT(M2M)の導入は世界各地域で急進展
◎「まず、データ活用を開始し、試行錯誤を続ける中で成果
がでる」のだが、知らない日本は遅れています。
◎成功の反対は失敗ではない。それは「何もしないこと」
・『スマート製造業』の事例
- IoT時代のイノベーション創出方法論
・「IoTで何をやるのか?」、「IoT活用によるイノベーティブ
なソリューションをどう創出するか?」
◎誰もが課題と思っていることは、多くの人がその解決を
目指している。つまり、他人が気づいていない課題を定義
することを目指す。
・多様なメンバによる協創*の方がアイデアの多様性が高まる。
◎且てアイデアマンがやったことを、複数人で実施するには
「思考の流れのデザイン」「共通の考え方の基盤」が
必要です。これが、「システム思考」、「デザイン思考」
です。
○「ブレインストーミング」⇒「親和図法」⇒「強制連想
法」といった流れをコントロールする。
(2)所感
発表を聴いて、シスコシステムズ会長兼CEOのジョン・チェンバース
の基調講演で、「あらゆる企業に求められる変革と、それを支える
ITのあり方、そして現実化し始めた
『IoE(Internet of Everything)』」を思い出しました。そこで、
「市場、経済、テクノロジー――それぞれの変化のスピードが、
これまでになく速くなっている」と発言されていた。まさに、
『スマート・エコシステム』がにょきにょきと実現していることを
具体例で感じ取りました。貴重な情報提供をありがとうございました。
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■ イベント紹介
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(1)「企業におけるマイナンバー制度実務対応セミナー」
◆開催日 2015年5月15日(金) 13:30〜16:20
◆場所 福岡商工会議所 301会議室
(福岡市博多区博多駅前2-9-28)
◆受付開始(予定) 4月1日
◆参加費 無料
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■ 日本システム監査人協会パンフレット配付
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(1)情報処理技術者試験会場での日本システム監査人協会パンフレット
の配付
◆配布日 2015年4月19日(日) 16:30〜18:30
◆場所(予定) 福岡工業大学
(JR福工大前駅付近)
以上
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