九州支部 例会の内容 [2012年8月度月例会](第257回)
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   特定非営利活動法人 日本システム監査人協会(SAAJ)九州支部
   2012年 8月度(第257回)議事録
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   ■ 開催概要
   日時:2012年 9月1日(土) 13:00-17:00
   場所:早良市民センター 第2会議室
   参加:居倉 圭司  小野 哲夫 下司 正雄 福田 啓二 舩津 宏
      前田 弘幸  松田 崇生 諸藤 雅之  中溝 統明
      (9名)
   共催:システム監査学会九州地区研究会

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   月例会アジェンダ
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   ■ ビデオ視聴(13:00-15:00)
       第173回月例研究会(2012年7月20日開催)
     テーマ1:改正不正アクセス禁止法の概要について
     テーマ2:標的型攻撃メールの特徴と対策
   ■ 報告/連絡事項(15:00〜15:40)
    ・出席者近況報告
    ・合同勉強会(大分)への参加検討
    ・イベント紹介 
   ■ 発表事項(15:40〜17:00)
    認知心理学を監査業務に役立てる(中溝氏)
    「ITC Conference 2012 〜お客様価値の創造〜」参加報告(中溝氏)
   ■ 次回開催予定
    ・9月度(第258回):
     2012/09/29(土)  13:00-17:00 早良市民センター 第3会議室
    ・10月度(第259回):
     2012/10/27(土)  13:00-17:00 早良市民センター 第3会議室

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   月例会内容詳細
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   ■ ビデオ視聴
   ■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 

       第173回月例研究会(2012年7月20日開催)
     テーマ1:改正不正アクセス禁止法の概要について
      警察庁生活安全局情報技術犯罪対策課係長 吉田 裕紀 氏
     テーマ2:標的型攻撃メールの特徴と対策
      IPA技術本部 セキュリティセンター調査役 木邑 実 氏

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   ■ 報告/連絡事項
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  (1)出席者近況報告

  (2)2012年合同勉強会について
    毎年秋に大分で開催している合同勉強会の候補日を選定し、
    11月は合同勉強会を月例会とする。
     候補日:11/10(土曜)か11/24(土曜)

  (3)イベント紹介
    ●2012年9月の月例研究会
     ・テーマ 「新しい時代のシステム監査を考える」
     ・日時  9月27日(木曜) 18時30分〜20時30分 
     ・場所  機械振興会館 地下2階 ホール
    ●セキュリティとんこつ - ばりかた勉強会
     ・日時  10月13日(土曜) 

   ■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   ■ 発表事項
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  (1)認知心理学を監査業務に役立てる(中溝氏)

    ・ 認知心理学は、医師、法律家、聖職者のような伝統的な
     職業専門家だけでなく、監査人、気象予報士、コンピュータ・
     プログラマー、チェスの競技者などの幅広い職業的専門家
     の専門能力の実証研究を軸として、1960年代から発展
     を遂げた。特に、系列位置効果、長期記憶と再生能力、
     ヒュースリスティックスとバイアス、コミットメントなど
     の認知心理学で解明された知見は、その概念や仕組みを知
     るだけで、内部統制やマネジメントシステムなどの有効性
     を実証・評価する監査人(auditor)にとっても役立つものが
     多いと考えている。

    ・系列位置効果と監査実施手順から、監査証拠や情報を得る
     順番によって、監査人の判断が影響を受けることがわかる。
     ですから、系列位置効果を正しく理解すれば、その影響を
     殆ど回避できる。

    ・長期記憶および再生能力から、経験から得た知識が学習から
     得た知識より影響力が強いことを示唆(しさ)される。
     これより、経験豊富な監査人が優れていること前提すれば、
     ネガティブな情報の自由再生能力が、監査人の専門能力の
     一つの大きな要因であることがわかる。 

    ・経験と勘の有効活用と問題点から、熟達者と初心者に能力差が
     あることは経験から得た知識・記憶からわかる。けれど、経験
     から得た知識・記憶に基づいた判断が常に正しいとは限らない。
     仮説を乗り換える検討が必要なときもある。

    ・監査人の客観性に対する脅威の種類(抵抗の克服)

    ・出典「監査人のための認知心理学 -監査人を見守る科学のまなざし-」
     著者 伍井 和夫  発行 東京図書出版  発売 リフレ出版

  (2)「ITC Conference 2012 〜〜 お客様価値の創造 〜〜 」
     参加報告(中溝氏)

     ITコーディネータ全国大会(8月24、25日)に参加しましたので、
     興味あるセションを紹介された。

    ・中小企業IT経営力大賞2012
     「IT活用で日本は最強の製造拠点になる
       〜付加価値の高いビジネスの実現〜
       〜 社内に笑顔が絶えない会社 〜    」
      会社:メトロール
http://www.metrol.co.jp/
      ベネッセの教育誌『VIEW21』に、私たちメトロールの社会人
      インタビューが掲載されました♪なんと、全国の高校に配布されます!


    ・新システムで短納期・多品種、少量生産を実現
     - 部門ごとのマスタがバラバラに管理されていたのを
      新システムだは一元で統一管理とすることを一端に
      ベンンダ任せから脱却
          - 自分自身が自立してシステム化を推進する
      ・業務要件定義を自己責任とする
      ・導入システム検証を自己責任とする
      ・操作マニュアル作成を自己責任とする
          - 業務改善とシステム開発はベンダーと連携する

    ・販路、物流および決済を簡素化して商売繁盛
     - HPにより受発注を可能とし、ユーザと製造メーカの
      直接取引となる(商社を経由しなくなる)。
     - HPにより受発注を可能とし、ユーザと製造メーカの
      直接取引となる(商社を経由しなくなる)。
     - 発送の管理は物流会社の情報で可能となる。
      配達予定日時や現在位置が容易に、ユーザも製造メーカ
      も判る
     - 決済をクレジットとする。
      国内の会社間はクレジット決済が広がっていないが、
      海外はほとんどがクレジット決済で問題ない。現金回収が
      安全で容易になる。 

    ・海外ビジネスのコツ
     - 日本国内で厳しい品質評価を受けている製品は国際的
      に通用するから海外のトレードショー(商品見本市)に
      出して、市場ニーズを得ている。その場で、使い方から
      価格・納期を即答している。
     - 工業用スイッチメーカであるので、現場で働く実際に機械を
      使用する技術者をファンにする
       FaceBookを活用している。

    ◎意見
     − 企業の業務範囲をITを利活用して広げている。


  以 上