日本システム監査人協会近畿支部は、おかげさまでこのほど設立から２０周年を迎えることとなりました。これを記念しまして下記の通り記念シンポジウム及び懇親会を開催いたします。

　今から、20年前、大阪で結集したシステム監査技術者たちが、「システム監査の研鑽と啓蒙」を目的として二十人ほどの集まりで組織を作り上げ、現在は近畿支部で二百人近くのメンバーを有する組織として発展しています。

　時折しも、金融商品取引法（いわゆるJ−ＳＯＸ法）の施行により、多くの企業で初めて内部統制監査が導入され、内部統制評価と監査をいかに実施したものかどうか、実践局面に入って初めて知る監査の難しさを肌身に感じているのではないでしょうか。そして、ITを効果的に活用し、的確に評価し内部統制に活かす方途がよく掴めず、システム監査を活用する術も分からないままに、システム監査の専門家から見れば的外れな議論が横行したりしています。

　私たちは、システム監査人として、内部統制に関係する全ての人達やこれから関係するであろう人々に向けて、システム監査人の活かし方をこのシンポジウムで示したいと考えています。システム監査人を活かさずしてITの活用はあり得ないし、また内部統制に向けて、それぞれの立場の人たちから存分なご意見をいただきながら、これからのシステム監査及びシステム監査人の今後の活用方策といった未来を描きたいとも思います。

　企業経営にかかわる皆様、またシステム監査業務のみならず、システムの企画・開発・運用・保守にかかわる皆様におかれましては、２０周年記念のシンポジウムに是非ご参加いただき、今まさに直面されている問題点を解決する糸口を見つけることに、少なからず寄与できれば幸いであると願っています。皆様のご来場とご高説ご批判をお待ち申し上げております。